ヨシキリザメ- メジロザメ科 -

ヨシキリザメ写真1
分布
ヨシキリザメは温帯・亜熱帯海域に分布しており、希に熱帯海域に生息している事もあります。
活動時間帯
ヨシキリザメは昼間に活動しています。
ヨシキリザメ写真2
その他の名称
葦切鮫
英名:[Blue shark]
学名:[Prionace glauca]
大きさ
平均的な体長は2.5~3m
大きなものでは4m近い場合もあります。
特徴
ヨシキリザメは基本的には海の底が見えるような表層域に住んでいるサメですが、水深150mあたりまでは生息が確認されています。上の写真を見ると分かるとおり、魚雷のような流線型のスマートな体と長い頭、真っ黒な目が見た目の大きな特徴となっています。

ヨシキリザメの体の特徴は細長い体と大きな胸鰭ですが、英名の「ブルーシャーク」の由来ともなった鮮やかなインディゴブルーの背の部分と、濁りのない純白の腹の部分が大変に美しいサメですが、海から引き上げるとすぐに濃いグレーに変色してしまうという特徴を持っています。

ヨシキリザメは主にイカや硬骨魚、クジラの死骸、亀などを食べて生活しており、大体5年ほどで繁殖能力のある成魚となります。また、メスは繁殖行為の際にオスに激しく噛まれる事から皮膚がオスの3倍位の厚みがあるとされており、懐妊後は12ヶ月という長い妊娠期間を経て、25~100尾の幼魚を産みます。

尚、ヨシキリザメは人を襲う危険性の高いサメですが、ハンペンやフカヒレなどの食料品、ハンドバッグなどの革製品、薬品の材料など幅広く利用できる事から、世界的に乱獲がすすんでおり、現在では個体数がかなり少なくなってきていると言われています。
また、水槽などの狭い場所を好まず、サメの中で最も広い縄張りを持っているサメだと言う説もあるようです。