アブラツノザメ- ツノザメ科 -

アブラツノザメ写真1
分布
アブラツノザメは北太平洋の寒帯地域に主に分布しています。
国内においても東北、北海道などの比較的、気温の低い地域で見られます。
活動時間帯
アブラツノザメは昼行性である為、昼間に活動しています。
アブラツノザメ写真2
その他の名称
油角鮫
英名:[Spiny dogfish]
学名:[Squalus acanthias]
大きさ
オスは70~75cm。
メスは75~110cm。
最大級の個体では2mに達します。
特徴
アブラツノザメは水深150~600mの大陸棚や大陸斜面などに生息しており、外洋域においては表層域で見る事ができます。冷たい海に分布しているサメとして知られているアブラツノザメですが、その理由は15℃以上の水温に耐える事ができないという体の構造の為です。

アブラツノザメの体の特徴は写真を見ても分かるとおり、全体的に細長い事で、その他にも2基の背ビレにはそれぞれ棘があります。また、一般的なサメと比べて目が大きい事も大きな特徴のひとつです。
体の色は背の部分が灰褐色、腹部は白色で、背の部分には白い斑点がところどころに見られます。

アブラツノザメの寿命はオスが30~40歳、メスが50~60歳位だと言われており、世界で最も生息数の多いサメだとされていますが、現在では漁獲量が増えた事から数が減少しています。
また、アブラツノザメの肉はイギリス料理として有名な「フィッシュ&チップス」の材料としても有名で、家畜の餌や肥料としても利用されているようです。

アブラツノザメのメスは冬に交尾をし、20~24ヶ月という脊椎動物の中では最も長い妊娠期間を経て、1~32尾の幼魚を産みます。また、幼魚は産まれる際に背ビレの棘で母ザメを傷つけないように軟骨性の物質で覆われた状態で生まれて来ます。