シロワニ- オオワニザメ科 -

シロワニ写真1
分布
シロワニはカナリア諸島からカメルーンまでの大西洋、メイン湾からアルゼンチンに至るまでの西大西洋および、紅海、インド洋、西太平洋など広い地域に分布しています。
活動時間帯
昼夜を問わず活動しています。
シロワニ写真2
その他の名称
白鰐
英名:[Grey nurse shark]、[Sand tiger shark]、[Spotted-ragged tooth shark]
学名:[Carcharias taurus]
大きさ
一般的な大きさは体長は約2.6m。
最大級の個体では3mをゆうに超えます。
特徴
シロワニはオオワニザメ科に属する三列の鋭い歯が特徴的なサメで、科の異なる別種のサメと見分ける事は容易ですが、同じオオワニザメ科に属する4種のサメとは全体的な印象が似ており、遊泳している最中に見分ける事は難かしいとされています。

シロワニは環境に適応できるサメである為、水深190m程度までの様々な環境に生息しており、単独で行動する事はあまりなく、基本的には集団で生活しています。
シロワニの体の特徴としてはサメらしいガッシリとした逞しい体と前述した三列に並んでいる半円形の鋭い歯です。また、体の背の色は黄褐色、または褐色で背と体の側面には濃褐色の斑点がある個体もいます。腹の部分は多くのサメと同じく白色です。

シロワニは空気を吸い込んで胃に溜め込むという機能を持っている為、泳がずにじっとしていてもしばらくは酸欠になる事はありません。餌は魚類、甲殻類、頭足類などで、集団で協力して獲物を捕らえて食べます。
シロワニのメスは一回の出産で体長1mほどの幼魚を産みますが、子宮内で共食いをするという珍しい特徴を持っています、

尚、シロワニは体が大きく見た目が非常に恐ろしいサメですが、性質はおとなしく、餌を食べている時に近づいたりしない限りは基本的に人を襲う事はないと言われています。